教員採用試験を合格して、4月から初任者なんだけど、
初任者研修ってどんなことをするのかな?
初任者研修って大変って聞くけど実際なにやるの?
初任者研修もどんどん変わってきてるね。
私自身、8年前に教員初任者でした。今回は、私の経験をもとに『教員初任者の苦労』をまとめました。時代とともに初任者研修の在り方も変わっていると思いますが、少しでも悩みが解消されると嬉しいです。
To先生のプロフィール(前提)
30代前半の男性 小学校教員8年目(内1年育休)
大学4年次に教員採用試験に合格 大学卒業後教員になる 前職歴なし
地方の小学校2校目 担任経験学年3年、4年、5年
体育主任・研究主任など経験済み
2023年8月から2回目の育児休業取得中
初任者研修とは
文部科学省によると
文部科学省-初任者研修とは より引用
- [目的] 新任教員に対して、実践的指導力と使命感を養わせるとともに、幅広い知見を習得 させること
- [対象者] 公立の小学校等の教諭等のうち、新規に採用された者
- [実施時期] 採用の日から1年間
- [実施者] 研修実施者 (都道府県教育委員会、指定都市教育委員会、中核市教育委員会、豊能地区人事協議会等)
- [根拠法] 教育公務員特例法第23条、附則第5条
教員採用試験を合格すると、採用された日から1年間の初任者研修があります。臨時的任用教員などで学校現場の経験があっても、基本的に初任者研修を受けないといけません。
他にも、校内研修の実施時間数や校外研修の実施時間数などが決められています。
教員の初任者研修 ここが大変
私は、大学卒業と同時に教員になり、初任者研修を受けました。教員1年目・社会人1年目での初任者研修はものすごく大変でした。私が特に大変だったと思うことをまとめました。
学級を持ちながら(担任)をしながら、大量の研修
初任者研修は、勤務時間内に校内研修を年間300時間以上、校外研修を年間25日以上をこなさないといけません。
小学校教員は、当然のように学級を持ちます(担任)。いくつかの教科を他の先生が持ってくれたり、校務分掌が少ししかなかったりと優遇はされていますが、初任者研修と日々の業務はあきらかにオーバーワークでした。
研修があることにありがたさを感じましたが、教員1年目の私にとって研修での講義は「わからない」がいっぱいでした。
どちらかというと、日々の実践で学んだことが多くありました。
指導教諭が2校掛け持ちで学校にいない時がある(頼りたいときに頼れない)
教員1年目で何も分からない中、教員生活がスタートした私にとって、指導教諭の存在はとても大きかったです。私を受けもつ指導教諭は、合計4人の初任者(A学校2人 B学校2人)を抱えていました。なので、平日5日間の内3日間はA学校で勤務、2日間はB学校で勤務でした。
頼りたいときに頼れなかったり、授業のことで聞きたいときにきけなかったりの状況でした。
周りの先生に頼る・聞ける環境を作っておくことが大切だと思います。
レポートや指導案の量がものすごく多い
校内研修や校外研修では、研修が終わるごとに振り返りのレポートを作成しないといけませんでした。特に校内の研修が、週に2回の時は、レポートも週に2回出さないといけませんでした。あまりの多さに勤務時間外でやることがほとんどでした。
私の場合は、年に7回の研究授業をやらないといけませんでした。長期休み期間や多忙な月を除いて、毎月研究授業をやるような形でした。指導案は、細案(細かく書くこと)で作成しないといけませんでした。慣れない指導案作成には、ものすごい時間とものすごい労力がかかったのを覚えています。
採用地域によっては、レポートの簡略化や指導案の略案化されているところもあると思います。
正直、初任者の時に作成したレポートや指導案を見返したことはありません。なので、レポートや指導案は程よくやり、実践に力を注いでほしいと思います。
まとめ
いかがでしたか?私の経験は、8年前のある地方の小学校の初任者研修のものです。時とともにそして地域によって違いがあるかもしれませんが、大変なことに変わりはないと思います。
初任者だから、大目に見てもらえることもありますが、初任者研修を避けることはできないと思います。覚悟の上で頑張ってほしいと思います。
下記の記事で、初任者にとって大切な心構えをまとめています。参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事でみなさんの悩みが解決し、次に進めたら幸いです。
『無知が一番の損』 これからも学んでいきましょう。
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